Anthropic、小型モデル「Claude Haiku 5.5」を公開 料金は前の世代の10分の1、考える深さも選べるように

Claude Haiku 5.5 の公開を伝える扉の画像

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米Anthropicは10月7日、小型のAIモデル「Claude Haiku 5.5」を公開した。料金は、10万トークンまでの依頼なら入力100万トークンあたり0.1ドル、出力が0.5ドル。前の世代のClaude Haiku 4.5(入力1ドル、出力5ドル)の10分の1になる。Haikuの系列として初めて、どれだけ考えさせるかを段階で選べる「努力(effort)」の設定も備えた。同社は、要約や分類、データベースへの問い合わせといった、件数が多く費用に敏感な仕事に向くとしている。

料金は前の世代の10分の1

料金は、1回の依頼の長さで2段階に分かれる。10万トークンまでなら入力0.1ドル、出力0.5ドル。10万トークンを超えると、入力0.5ドル、出力2.5ドルになる。同社は、10万トークンまでの依頼では前の世代より90%安く、それを超える依頼では50%安いと説明している。

ただし、文字を数える単位も変わった。Haiku 5.5は新しい区切り方(トークナイザー)を使うため、同じ文章でもHaiku 4.5より約30%多いトークンとして数えられる。同社も、平均すると動かす費用は「約75%下がる」という言い方をしている。料金表の数字ほどには下がらない点に注意が要る。

あわせて、中位のモデル「Claude Sonnet 5.5」の、キャッシュから読み込んだ入力の料金を、100万トークンあたり0.2ドルから0.1ドルに下げた。

小型モデルにも「考える深さ」の調整

Haiku 5.5は、問いに応じて、自分でどれだけ考えるかを決める「適応的な思考」を標準で使う。そのうえで、利用者は努力の段階を低い方から「Low」「Medium」「High」「Xhigh」「Max」の中から選べる。段階を上げれば答えの質が上がり、下げれば速く安くなる。

扱える文章の量も増えた。一度に読み込める量(コンテキスト)は100万トークンで、前の世代の20万トークンから大きく広がった。一度に書き出せる量も、6万4000トークンから12万8000トークンに増えた。

ヘッドセットをつけて問い合わせに対応する担当者

性能は大きく伸びた

同社が示した試験の結果では、前の世代を大きく上回った。パソコンの画面を操作して作業をこなす試験「OSWorld 2.1」(オフラインで行う一部の問題)では、Haiku 4.5の15.7%に対して72.4%。道具を使わずに難問に答える「Humanity's Last Exam」では10.2%から45.9%に、コマンド操作の試験「Terminal-Bench 4.0」では0%から39.2%に伸びた。いずれも同社自身の測定で、外部による検証ではない。

向く仕事、向かない仕事

同社が挙げる用途は、大量の文書の要約や、長い会話の圧縮、データベースへの問い合わせ、分類といった、件数が多く1件あたりの費用を抑えたい仕事だ。上位のモデル「Claude Opus 5.5」や「Claude Sonnet 5.5」の下で、細かい作業を受け持つ「サブエージェント」の役も想定する。応答の速さが求められる、顧客の問い合わせへのリアルタイムの対応や、ブラウザーの操作にも向くとしている。

一方で、複雑なプログラミングを自律的に進めるような仕事には、引き続きSonnet 5.5やOpus 5.5を勧めている。

Haiku 5.5は、同社の開発者向けの基盤のほか、Amazon Web Services、Google Cloud、Microsoftのクラウドからも使える。チャットのClaude.aiや、プログラミング支援のClaude Codeでも選べる。

前の世代から乗り換えるときの注意

開発者が前の世代から乗り換える際には、手直しが要る点もある。考える量をトークン数で指定する従来のやり方や、答えのばらつきを決める「temperature」などの指定は、エラーになる。返答の冒頭に「考えた過程」の部分が入ることがあるため、受け取った返答の最初の部分をそのまま答えとして扱うプログラムは、直す必要がある。

参考

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